リウマチの治療「手術療法」は、文字通り、体にメスを入れる療法です。
関節リウマチが進行して関節の破壊が進み、機能しなくなった場合に行われ、
①炎症を抑えるための「滑膜除去術」
②関節の機能を改善するための「固定術」「切除形成術」
③失われた関節機能を改善するための「人工関節置換術」の3種があります。
いずれの手術も痛みを抑えたり、身体機能を取りもどすための効果が期待できますが、「関節リウマチを治す」ための治療ではありません。
手術が必要となるずっと以前から治療を開始し、身体機能を守ることが大切です。
関節リウマチの治療、寛解を目指す最後の柱が、リハビリテーション(以下リハビリ)の実施です。
リハビリと聞くと、薬や手術を補完する、サブ的なものと思われがちですが、関節リウマチの治療の1つであり、寛解という屋根を支える重要なものです。
この病気の人が行うべきリハビリは、おもに①物理療法 ・②作業療法 ③装具療法④運動療法の4つです。
①の物理療法は、お湯や温めたパラフィン、赤外線、氷のうなどを利用したリハビリです。お湯やパラフィンは慢性的な痛みがあるときに、氷のうは患部が炎症を起こしているときに行われます。
②の作業療法は、手や指の機能回復を目指すため、手芸や木工、書道などを行います。
これらの作業で手指を動かして機能低下を防ぎ、回復に結びつけようというもの。
③の装具療法は、関節を守り支える装具をつける療法です。手指を守る装具から、首やひざを守るものまで各種あり、装着することそのものが治療となります。
関節リウマチの寛解にはこれら3つの療法が欠かせませんが、器具やお金も必要なく、自宅でできて大きな効果が期待できるリハビリがあります。それこそが、「リウマチ体操」なのです。
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